防衛省(新宿区市谷本村町)で4月1日、2011年度のI種・II種合同入省式が行われた。
今年事務官や技官として採用されたのは男性75人、女性48人の計123人。式の初めに、3月11日に発生した東日本大震災の被災者へ北澤俊美防衛大臣をはじめとするすべての列席者が1分間の黙とうをささげた。
北澤大臣が「未曽有の被害をもたらした災害に政府一丸で取り組んでいる。国民と自衛隊の距離がこれほど近づいたことはない。防衛省自衛隊が日本国民の生命と財産を守る最後のとりでだという国民意識の高まりを自覚しなければならない」と訓示を述べた後、事務次官が辞令を交付。新職員代表が宣誓書を読み上げた。
防衛省では現在、10万7,000人もの隊員を被災地へ派遣しており、不眠不休の状態で活動を続けている。連日報道される隊員らの活動について、新職員の黒後貴広さんは「常日頃から想像できないような努力を積み重ねているのだなと感じ、身が引き締まる思い」、満井友理恵さんは「これから国防に携わる人間として素直にうれしい」と話し、「自分に何ができるのかを探して積極的に取り組んでいきたい」(満井さん)と表情を引き締めた。