麹町4丁目交差点角にあるブロンズ像が11月11日、大妻女子大学(千代田区三番町)の学生が制作した「ミニ消防服」姿に衣替えした。
ブロンズ像は、麹町地区環境整備協議会が1992年4月に新宿通り沿いに設置した6体(現在は5体)のうちの1体で、「夏の想い出」と題された男児の像。東京消防庁麹町消防署からの依頼を受け、同大学の学生クラブ「服部(ふくぶ)」のメンバーが制作した。
本物の消防服の写真を基に1週間で仕上げたという「ミニ消防服」は、ポケットやベルトの位置、袖・裾の反射板、背中の「東京消防庁」の文字までを忠実に再現。普段の活動では文化祭でのファッションショー用の衣装などを制作しているという学生たちだが、「固定されている像の服を作るのには苦労した」と話し、一度薄い生地で製作し試してから、着脱をスムーズにするためにベビー服などで用いられるスナップファスナーを使い、簡単に着脱できるように仕上げたという。
今回の衣替えは、15日まで行われている全国秋の火災予防週間にちなんだもの。麹町消防署予防課防火管理係の伊藤智洋消防司令補は「随分立派なものができたのでお願いして良かった。こういったところから興味を持っていただき少しでも火災が減れば」と満足そうな表情を見せ、「3月の春の火災予防週間でもぜひ使わせていただきたい」とも。
場所は麹町駅1番出口の目の前。「ミニ消防服」姿は今月末まで。