千代田区内で10月25日より、区内のレンタサイクル導入に関する「マルチポート型コミュニティサイクル社会実験」が実施され、法政大学外濠校舎（千代田区富士見2）の駐輪場にも5台のレンタルサイクルが設置される。

　同実験は、法政大学や日本大学、神田駅西口商店街振興組合、東京都、千代田区らで構成される大丸有地区・周辺地区環境交通推進協議会によるもの。「経済と環境の調和」という政策テーマの具体化と安全で快適な賑わいのあるまちづくりの推進が課題となっている千代田区で、JR東京駅を中心とする大手町・丸の内・有楽町地区（大丸有地区）とその周辺地区において課題を解決していく戦略の一つとして「環境交通」の充実を目指している。

　同協議会では、今後構築する環境交通の方向性について、地域における合意形成と施策の具体化を目指した社会実験を実施。環境にやさしい交通システムの構築や街の賑わいづくりを目指し、神田・秋葉原・神保町周辺など11カ所にレンタルサイクルを設置し、マルチポート型コミュニティサイクル社会実験を実施する。

　昨年1月から2月にかけての土日に行った実験では、四ツ谷駅や秋葉原駅、区政会館などパブリックな場所への設置だったが、今回は大学や商店などへ設置。平日も実施する。「平日には仕事の業務や学生の私事利用、休日には観光などでの利用を見込む」（同協議会担当者）という。

　利用時間は10時～18時（貸し出しは17時30分まで）。登録料は個人＝300円、法人＝500円。利用料は1日券＝200円、3日券＝500円、1週間券＝1,000円、1カ月券＝4,000円。1回の利用は自転車利用を高めるために原則１時間以内で、1日に何度でも利用が可能。

　期間は11月24日まで。