築90年、取り壊し前の実家で作品展-神楽坂の書楽家・安田有吾さん

作品展「矢来町のYEAH!!」の会場となる書楽家・安田有吾さんの実家。築90年ほどの一軒家は安田さんの祖父母の時代から住み続けている。

作品展「矢来町のYEAH!!」の会場となる書楽家・安田有吾さんの実家。築90年ほどの一軒家は安田さんの祖父母の時代から住み続けている。

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 牛込神楽坂駅近くの路地にある築90年ほどの一軒家(新宿区矢来町)で7月7日~11日、書楽家・安田有吾さんの作品展「矢来町のYEAH!!」が開催される。

書楽家・安田有吾さん

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 「昔から文字が好きで、ラブレターもよく書いていた(笑)。音を楽しむことを『音楽』というように、書くことを楽しむことが『書楽』」と話す安田さん。大学卒業後ワーキングホリデーで訪れたオーストラリア・メルボルンで、日本から送ってもらった筆などを使ってパフォーマンスをしたところ評判を集め、メルボルンで初めての作品展を開催。その後、国内外問わず個展やグループ展などで活躍し、書に関するイベントへの出演や「デザートカフェ・ユウタ」「BEER BAR Bitter」「龍朋」など神楽坂エリアの店のロゴや名刺デザインなども手がけている。

 安田さんにとって2年ぶりの個展となる今回の企画は、間もなく取り壊される安田さんの実家を会場にしたもの。祖父母の時代から住み続けているという2階建ての一軒家は、老朽化も進み、手狭になったことからこの夏から建て替え工事を行う。すでに仮住まいへの引っ越しは済ませており、空き家となった一軒家を丸ごと使って新作から旧作まで約30点を展示。これまでにデザインした名刺やロゴなども額装して展示する。安田さんの母と祖母が茶道を教えており、期間中は2階にある茶室を使って安田さんがお茶をたてるパフォーマンスも。

 書楽家としての活動は今年で10年目を迎え、今回の作品展が10回目の個展となる。安田さんは「これまでの作品展に来てくださった方は老若男女。今回もその人たちの心に何か少しでも残ってくれれば。小中学生にも見に来てもらいたい」と話し、新居ではワークショップなども開催していきたいという。

 開催時間は正午ごろ~20時ごろ(最終日は17時まで)。入場無料。呈茶有料(菓子付き、500円~)。

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