神楽坂の人気ブログ「神楽坂のをと」の内容をまとめた書籍「神楽坂のをと」が4月26日、鉄人社(千代田区九段南3)から発売される。
著者のマギード純子さんは、ウェブディレクターとしてアジア各地で活躍。そのなかで習得した写真の技術を生かし、フォトグラファーとしても活動している。帰国後、夫とともに日本風情の残る場所を求めて2004年に神楽坂に移り住み、2007年2月にブログを開設した。
「神楽坂のをと」では、マギードさん自身が1人の客として足を運び、自費で飲食を行った記録がつづられている。写真は三脚や照明など特殊な機材を一切持ち込まず一般客として撮影できる範囲で行ったもの。飲食店だけではなく雑貨店や神楽坂の猫、街の風景などを美しい写真とともに掲載する。数ある神楽坂関連ブログの中でも人気が高く、1日のアクセス数は約2,000ページビューに上る。
マギードさんは1児の母親でもあり、子連れや所帯を持つ女性が訪れやすいよう、ランチを含めた昼の時間帯に街歩きができる店を中心に構成するのも特徴の一つ。同書には、幼い子どもを持つ母親目線で、子連れ情報や禁煙情報のほか、ベビーカーにも配慮した神楽坂の裏路地に多い階段の情報も掲載している。
「神楽坂を散歩するママさんたちが多くなってきて、子連れだとどこに行ったらいいかわからないという声や愛読者の方からまとまった情報として本を持ち運びたいという声があった」とマギードさん。「書籍化の話が来た時にはとてもうれしかった。ウェブの『神楽坂のをと』を見ていない人にも読んでもらえる可能性や、ウェブとは違った見せ方ができる可能性があり、新たなつながりができると思った」と話す。
「昨年9月に書籍化の話をいただいた時には、神楽坂関連の書籍はたくさん出ているので必要ないのではとも思ったが、女性目線・ママ目線で書いているというのが特徴だと思い引き受けた。20~40代の女性の方に読んでいただければ」と話す。
価格は1,365円。