今年創立140年を迎えた靖国神社(千代田区九段北3)境内のイチョウの黄葉が見ごろを迎えている。
都内では神宮外苑などと並びイチョウ並木が有名な同神社。第一鳥居から第二鳥居までの約250メートルの参道両側で色づくイチョウに足を止め、カメラを構える参拝客らの姿も見受けられる。
古代植物の生き残りともいわれているイチョウは、日本と中国の一部だけに現存している木で、人為的に移植され世界中に分布。「東京都の木」にも指定されており、色づいた時の美しさや公害や火にも強い特性から街路樹として使われるなど、都市部での植栽が目立つ。
同神社は東京を代表する桜の名所の一つで、境内には東京の桜の開花の基準となる標本木・ソメイヨシノがあるほか、紅梅や白梅なども存在。季節ごとにさまざまな風景で参拝客らの目を楽しませている。