九段の老舗海苔店が「フリーペーパー」風カタログ-駅のラック活用

増辰海苔店が発行する「フリーペーパー」風の海苔カタログ「NORICA(ノリカ)」。一見すると女性向けのフリーペーパーのようだが、中身は海苔のカタログになっている。

増辰海苔店が発行する「フリーペーパー」風の海苔カタログ「NORICA(ノリカ)」。一見すると女性向けのフリーペーパーのようだが、中身は海苔のカタログになっている。

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 市ケ谷駅近くにある老舗海苔(のり)店「増辰海苔店」(千代田区九段北)が、「フリーペーパー風」の海苔カタログ「NORICA(ノリカ)」を制作・配布している。

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 同社は、1914(大正3)年に海苔問屋として創業。宮城・千葉・瀬戸内海全県・九州全県の海苔入札権を持ち、海苔生産地より直接仕入れ、加工・販売を行っている。1993年に九段に店を構え、小売を本格的に開始。2005年8月、創業者の増田辰三郎さんの孫である三代目・増田泰彦さんが社長に就任した。

 「東京・九段発 フリースタイル極上海苔マガジン」と冠した「NORICA」は、一見すると女性向けのフリーペーパーのような表紙だが、中身は海苔のカタログ。「海苔のカタログ」を略して「NORICA」というネーミングを付けたのは三代目・増田さんのアイデア。同店は都営新宿線市ケ谷駅に広告を掲出しており、フリーペーパーなどが入れられるラックがあったため、他のフリーペーパーに倣って製作・設置した。

 同誌は昨年10月創刊。4,000部を制作し、駅での配布のほか商品の配送時にも同梱している。同誌について、増田さんは「手に取りやすいのでは」と話し、「駅の広告を止めてしまうので今回の体裁は最初で最後。次は別の形のカタログを考案中」という。

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