今年で創立140周年を迎える靖国神社(千代田区九段北3)の相撲場で4月10日、日本相撲協会主催による恒例の奉納大相撲が行われた。
同神社の御霊(みたま)を慰めるために始まった奉納大相撲は、1869(明治2)年の創立鎮座祭で執り行われて以来毎年開催されている。今年は朝青龍、白鵬両横綱をはじめとする約200人の力士が参加した。
土俵入りを前に、同協会の武蔵川理事長ら親方衆や横綱以下幕内力士全員が参拝。拝殿前での創立140年を記念した奉納手数入りに、朝青龍、白鵬両横綱が化粧まわしを着けて登場した。参拝者らが見守る中、朝青龍は「雲竜型」、白鵬は「不知火(しらぬい)型」で力強く披露すると、参拝者からは動きに合わせて「よいしょ」と大きな掛け声が上がった。
若者から年配者まで約6,000人の観客で埋め尽くされた相撲場は熱気であふれ、中入で幕内力士らが入場すると大きな歓声に包まれた。間近で見る取り組みに観客らは皆大きな声援を送っていた。