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神楽坂の「文悠書店」がリニューアル 地域の文化拠点への挑戦

「文悠書店」の橘陽司社長

「文悠書店」の橘陽司社長

 神楽坂の老舗書店「文悠書店」が3月10日にリニューアルオープンした。

「文悠書店」の書店スペース

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 同店は1950(昭和25)年、新潟県長岡市で創業。その後、神楽坂へ移転した。1992(平成4)年には現店舗ビルを新築し、長年にわたり地域の書店として営業を続けてきた。

 近年は読書スタイルの変化やオンライン書店の普及を背景に、書店の新たな役割の模索を進めていた。その第一歩として5年ほど前、地下フロアの書籍売り場をレンタルオフィスへと転換した。コロナ禍によるリモートワークの普及により、需要も高まったという。同社の橘陽司社長は「『日本文化よ悠久なれ』という思いの下、神楽坂と共に歩んできた。書店を取り巻く環境の変化を受け、私たち自身も変化する必要があると感じ、リニューアルにいたったが、文化を大切にする思いは変わらない」と話す。

 今回のリニューアルでは、書店奥の約25坪の空間を再設計。書店機能に加え、レンタルスペースやワークスペースを備えた複合型施設として生まれ変わった。レンタルスペースは、ポップアップストアや展示、ワークショップ、文化的な会合などでの利用を想定。通常時は予約不要のドロップイン利用が可能なワークスペースとして開放し、「街の書斎」としての役割を担う。ワークスペースの最大席数は32席。

 内装は、コンパネ木材を基調に、可動式のスライディングウオールを採用。用途に応じてレイアウト変更が可能な設計とした。「温かみのある木材やライトで、従来の書店のイメージより柔らかい印象になるよう意識した」とも。

 橘社長は「本を売ること自体を目的とするのではなく、文化を育て、人と地域がつながる場を目指す。単なる書店やレンタルスペースではなく、文化と人をつなぐ拠点として、新たなスタートを切りたい。神楽坂の人々や新たに挑戦する人にとっての『サードプレイス』になれれば」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~21時(土曜・祝日は20時まで、日曜は13時~20時)。月曜定休。

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