飯田橋エリアで11月21日、「タワー飯田橋通りウォーカブルプロジェクト」が開催された。主催は大和ハウス工業(大阪市北区)。後援は千代田区。
「タワー飯田橋通りウォーカブルプロジェクト」ペットフレンドリーマップ
千代田区のウォーカブル推進の採択事業として実施された同事業。同社が運営する地域コミュニティー拠点「39 base(サンキューベース)」関係者や飯田橋町会、地域の企業・店舗などが協力し合い、「公共空間を一緒に育てる」というコンセプトの下、開催された。担当の山下将平さんは「今回をきっかけに、街の回遊や連携が進めばうれしい。地域の持つ新しい可能性の発見につながれば」と話す。同じく担当の鹿島朋子さんは「飯田橋に、働くだけではない価値を感じてもらうきっかけにもなれば」とも。
当日は、タワー飯田橋通りに人工芝を敷いた広場を特設。道を歩くオフィスワーカーたちの注目を集めた。昼にはタコライスのキッチンカーが登場し、特設広場で食事をする姿も多く見受けられた。アウトドア落語会やワークショップなども行い、終日、会場はにぎわいを見せた。
今回初めて、区施設である飯田橋三丁目広場やドッグラン施設「Dog Garden(ドッグガーデン)」の貸し出しも実現したという。バスケットボールやパターゴルフ、モルックなどのスポーツ体験イベントを実施したほか、夕方にはダンス体験も行い、広場では終始にぎわいが続いた。周辺のペットフレンドリースポットを紹介するペットフレンドリーマップ作りや麻布大学の講師によるペットの防災セミナーも開いた。
日建設計の協力による「もしもステッカー」企画では、「飯田橋がこうなったらいいな」という参加者の声を集め、通りの未来を考えるきっかけにつなげた。鹿島さんは「この取り組みを単発で終わらせるのではなく、今後も地域と一緒につくるプロジェクトとして続けていきたい」と期待を込める。