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神楽坂「はなのちみらカフェ」が1周年 バイク愛好家の店主が思い出の味再現

「はなのちみらカフェ」店主の深野敏史さん

「はなのちみらカフェ」店主の深野敏史さん

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 「はなのちみらカフェ」(新宿区岩戸町)が6月22日で1周年を迎えた。

「はなのちみらカフェ」のコーヒー

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 店主の深野敏史さんは「第二の人生」としてカフェ経営の道を選んだ。長年、全く異なる業界で会社勤めをしてきたが、飲食店でキッチンに立った経験があり、もともとコーヒー好きだったことから、自らカフェを開くことにしたという。「長く神楽坂に住んでいるが、アットホームでゆっくりできる場が欲しいという声も周囲から多く聞いていたので、挑戦してみようと考えた」と話す。

 店名の「はなのちみら」は、家族の思い出に由来するキーワード。「昔、自宅のパソコンのパスワードにしていた言葉。『深野』とローマ字打ちする際に、キーボードに表記されたひらがな読みで打つと、『はなのちみら』になる。当時ローマ字を知らなかった子どもたちに、この言葉で教えていたのが懐かしい」と振り返る。

 看板メニューは、神楽坂のコーヒースタンド「Donish Coffee Company(ドニッシュ・コーヒー・カンパニー)」で特別に焙煎(ばいせん)したオリジナルの「はなのちみらブレンド」(700円~)。タンザニアとブラジルの豆を使ったスペシャルティコーヒーだという。「コーヒーは繊細なドリンク。湯の温度や、いれるスピードによっても味と香りが違う。一番おいしいと感じてもらえる瞬間に提供したい」と深野さん。

 フードメニューは、自身の思い出の味という「ホットドッグ」(650円)や「喫茶店のえびピラフ」(1,000円)など。「私が小学生の頃、母とよく新宿の百貨店に出向き、カウンターカフェでホットドッグを食べたことが記憶に残っている。皆さんにもどこか懐かしく、温かみのあるメニューを味わってもらえれば」とも。

 バイク愛好家の深野さんは、登録者数約13万人のヤマハ正規ディーラーによるユーチューブチャンネル「YSP横浜戸塚チャンネル」の出演者としても知られる。「通称『サンダーエース』と呼ばれる車種に乗っている。国内では珍しいバイクで、チャンネルオーナーにも面白がってもらったことがきっかけでバイク仲間の輪も広がった。バイク仲間たちが店を訪れることもしばしば」とも。

 1周年を迎え、「人とのつながりがあって今がある。感謝の気持ちでいっぱい」とも。「バイクを通じて知り合った仲間たちはもちろん、近隣の皆さんをはじめ多くの方に、リラックスできる場所として知ってもらえれば。犬も店内に入れるので、気軽に声をかけてもらいたい。一人で営んでいるので、混み合うとお待たせすることもあるが、温かく見守ってほしい。穏やかな時間を過ごしていただければ」と来店を促す。

 営業時間は11時~19時。火曜定休。

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