
TOPPAN(トッパン)が運営する「印刷博物館 P&Pギャラリー」(文京区水道1、TEL 03-5840-2300)で現在、「GRAPHIC TRIAL(グラフィックトライアル)2025」が開催されている。19回目を迎える同展は、「グラフィックデザインと印刷表現を追求した」というポスター展。印刷技術で新しい表現を模索し、毎年異なるアーティストが参加する。
今年の参加クリエーターは、アートディレクター大貫卓也さん、グラフィックデザイナー関本明子さん、クリエーティブディレクター吉本英樹さん、アートディレクター妹尾琢史さん。TOPPANのプリンティングディレクターと協力し、それぞれのデザインアイデアと印刷表現の可能性を探る。テーマは「FIND」。京極夏彦館長は「慣れ親しんだ世界でも、視点や気持ちを切り替えると新鮮な切り口が見つかることがある。4人のクリエーターが印刷技術を駆使した表現形式に向き合った作品から、皆さんも何かを見つけられれば」と話す。
展示作品は、見る角度によって絵柄が変わって見える加工技術である「レンチキュラー」を取り入れたり、フワフワとした質感を表現するために静電気を帯電させてパイルを植え付ける「フロッキー加工」を施したりとさまざま。薄型のアクリル素材に和紙を閉じ込めた作品では、実際に来館者が触れるテスピースも用意されるなどの工夫も施す。
開館時間は10時~18時。月曜休館。入館無料。7月6日まで。