
昼はとんかつ専門店、夜はホルモン専門店の「ひるとんヨルホル 安本」(千代田区九段南4)が市谷にオープンして、3月25日で1カ月がたつ。経営は「Food Factory」(台東区)。
魚介などの卸を展開している同社にとって初となる飲食店事業。担当者の安藤良則さんは「卸売りを通じて食材と関わる中で、肉屋との縁などもあり、直接お客さまに食材の魅力を届けたいという思いが強くなったのが店を開くきっかけ。飲食店こそが最もお客さまに近い場所。自社の強みを生かし、飲食店としても展開することで、より価値のある食体験を提供できるのではないかと考えた」と話す。
ランチタイムはオフィス街のニーズを捉えたとんかつ専門店、ディナータイムはホルモン居酒屋として、豚ホルモン焼きを中心にしたメニューを提供する。「オフィス街なのでランチにはボリューム感のあるとんかつを、夜はゆっくりとホルモン料理やアルコールを楽しんでいただけるように考えた。ニーズに合わせた二毛作営業で、幅広いお客さまに利用いただけるはず」と安藤さん。
ランチメニューは「ヒレかつ定食」(980円)、「特上厚切ロースかつ定食」(1,980円)など。千葉県から直送する豚肉は、冷凍せずに鮮度を保つことで、「甘く、うまみのある脂」を感じられるという。ディナーメニューは希少部位の「タンオク」(380円)や「レバー」「名物 ヨルホル」(以上480円)といったホルモンを取り扱うほか、「塩モツ煮込み」(480円)、「たっぷりねぎ塩タン刺し」(680円)などの一品料理も提供する。
店舗面積は約23坪で、席数は34席。「お客さまとのスムーズなコミュニケーションを実現するため、店全体をどこからでも見渡せる設計にした」という。安藤さんは「地域密着型の営業を目指し、オフィスワーカーをはじめ、近隣の家族連れなどにも気軽に足を運んでもらえるような店になれれば。ランチ利用で当店を知ってくださったお客さまがディナーにも訪れる、あるいはその逆のパターンも想定している。一度来店いただければ、とんかつや豚ホルモンの鮮度やおいしさを実感していただけるはず」と自信を見せる。
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=16時~22時30分。日曜・祝日定休。