神楽坂通りから1本入った朝日坂沿いに2月18日、箸の専門店「神楽坂 穂の花」(新宿区神楽坂6、TEL 03-6265-0344)がオープンした。
コンセプトは「食卓から始まる家族のハッピー」。オーナーの大墨仁さんは「生活時間がバラバラな家族も多いと思うが、週に1回くらいはみんなで食事をすることが大切だと思う。家族の食卓を彩るアイテムの一つとして箸を提案したい」と話す。
取り扱う箸は、若狭塗、輪島塗、津軽塗などの他、東京の職人によるものまで幅広い。日常使いから贈り物まで対応し、価格は500円~2万円程度。「さまざまな産地のものを紹介したいが、日本で流通している箸の8割くらいが若狭産。必然的に若狭のものが多くなる」とも。一押しは、職人が1本ずつ漆はけで手塗りして仕上げる「えちぜん箸」。「価格と品質のバランスがとてもいい」という。
大墨さんは、食器や箸などの和雑貨を扱う会社でサラリーマンをしていたが、「多くの商品を扱うのではなく、こだわりの専門店を自分でやりたい」と一念発起。物件を探しながら、まずはネットショップを始め、1年ほどで実店舗のオープンにこぎ着けた。
「どこか商店街の裏通りで店をやりたいと思って、いろいろな街をかなり歩いた。その中で、神楽坂の雰囲気が箸屋にぴったりだった」と大墨さん。「近所の人たちもすごく喜んで、気軽に入って来てくれる。やってよかったなと思う」と笑顔で話す。
営業時間は11時~20時。水曜定休。