日本カメラ博物館(千代田区一番町)で現在、特別展「The LEICA ~ライカの100年~」が開催されている。
1914(大正3)年にドイツのウェッツラーにあるエルンスト・ライツ社でオスカー・バルナックによって製作された、後に「ウル・ウイカ」と呼ばれる小型カメラ。「小型精密カメラ」という新たな分野を築き上げることになる同社のカメラ「ライカ」は1923(大正12)年に試作機が製造され、その後も世界の写真業界をけん引してきた。
今回の特別展では、ライカカメラジャパン協力の下、最初の100年を迎え、新たな出発を迎える「ライカ」の過去・現在・未来や「ライカ」と日本との関わりについて展示・紹介。約150点の展示物の中には、市販前に約25台だけ製造された「ライカ 0」の試作機のうちの1台や1937(昭和12)年に起きたツェッペリン飛行船「ヒンデンブルク号」の爆発事故現場から発見された「ライカIIIa」などがある。
会期中の12月8日には、写真家のハービー・山口さんがライカを語る講演会を予定。事前申し込みが必要で、同館での直接受け付けと電話(03-3263-7110)で受け付けている。定員150人(先着)。受講料300円。
「ライカはカメラファン憧れのカメラであり、いろいろなところで採り上げられてきた機種。今回の展示ではエピソードのあるライカも多く採り上げており、その物語も見どころの一つ」と同館の石王咲子さん。「エピソードを知ることでマニアではない人にも興味を持っていただける、楽しんでいただける内容になっているのでは」とも。
開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日、12月28日~1月6日休館)。入館料は、一般=300円(中学生以下無料)、団体(10人以上)=200円。期間中、「ライカ」持参で一般入館料200円に。3月2日まで。