インプレスR&D(千代田区三番町)は昨年12月、「ケータイ白書2008」を発行し、2008年以降のモバイルビジネスの行方や市場予測を発表した。
同書は、インターネット化、オープン化が進む最新の携帯電話利用動向を解説するもので、今回で4年目の発行。2008年度版では、26人の専門家によりGoogleが発表した話題のプラットフォーム「Googleアンドロイド」の取り組みや、上陸間近といわれる「iPhone」の影響、「WiMAX」の動向、オープン型のビジネスモデルを目指して総務省のモバイルビジネス研究会が打ち出した業界活性化プランの解説など、今年以降の携帯電話業界の市場予測や、携帯でインターネットを利用しているユーザー2,000人、300社を対象に実態調査を実施した利用動向などをまとめている。
同書ではパケット定額制契約数は昨年9月時点で市場全体の30%を超えているが、来年3月までに50%まで上昇すると予測。ドコモのFOMA、auのWINなどの第3世代携帯(以下3G)は来年3月までに市場全体の96%を占め、3Gのデータ通信速度をさらに高速化させた3.5Gも35%を占め普及期に入ると予測する。
個人ユーザーの調査でキャリア別満足度をみると、「満足している」「まあ満足している」を合わせた比率はauが85.6%と最も高く、ドコモの67.9%、ソフトバンクの62.4%を引き離す結果となった。今後キャリアを変更する予定がある人に聞いた変更先でもauが28.2%とトップで、ドコモ20.1%、ソフトバンク14.8%と続く。au、ソフトバンクに変更する理由は「通話料金が安くなるから」との回答が最も多くなった。今後重視したい機能は「高画質な液晶ディスプレー」が28.1%を占め第1位。「ワンセグ対応機能」も28.7%と、ニーズの高まりがうかがえる。
音楽やインターネット、防水、ワンセグ機能などの新機能、新機種が続々登場、昨年Apple社(米国)が発表し話題となっている「iPhone」の上陸も近いとされ、取り扱うキャリアの行方など、進化を続ける携帯電話とその市場動向から今年も目が離せない。
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