神楽坂・牛込天神町交差点近くの路地に昨年末オープンした「神楽坂 光鱗亭ギャラリー」(新宿区矢来町)内に9月9日、「わかったカフェ・ダイアン 神楽坂」(同、TEL 090-2180-4192)がオープンする。
空間アーティストとしての顔も持つ店主の石丸正広さんは、18年ほど前に伊豆に移り住み、織物作家の妻・みどりさんとギャラリーをオープン。「気軽には入りにくい」というギャラリーのイメージを払しょくするため、2008年にカフェを併設し、石丸さんが生まれ育った佐世保のハンバーガーと中伊豆産の野菜と伊豆牛を組み合わせた「伊豆牛・佐世保バーガー」をメーンにカフェメニューを提供してきた。
同ギャラリーは、太宰治の「斜陽」をはじめ、川端康成、三島由紀夫らの初版本の装丁を手掛けた装丁画家・岡村夫二氏のアトリエを改装したもの。岡村氏の孫で同ギャラリーオーナーの水野雄介さんと石丸さんは3年ほど前に伊豆で知り合った。ギャラリーの設計施工を依頼したことが縁で今回、水野さんが石丸さんを呼び寄せる形でカフェオープンが実現した。
石丸さんは1993年、日本で初めて「オーガニック」というキーワードを提唱。有機栽培の野菜やコーヒー、伊豆のベーカリーから直送されるオリジナルバンズ、自家製バーガーソースなど、食材にもこだわりを見せる。
主なメニューは、「伊豆牛・佐世保バーガー」(1,550円)、「伊豆牛・TERIYAKIバーガー」(1,680円)、「野菜バーガー」(850円)、「マカロニグラタン(パン付き)」(1,100円)、「野菜サラダ」(S=250円、M=500円)、「オーガニックコーヒー」(600円)、「自家製アイスクリーム」(550円)、「お茶スカッシュ」(450円)、「ハーブティー」(550円)など。
「伊豆のゆったりとした空気を東京のど真ん中で感じられる店。非日常の空間を味わっていただけるホッとできる店になれれば」と石丸さん。「自分の作品でもある空間も楽しんでもらえれば」とも。席数は8席で、少人数でのパーティーにも対応する(2階のギャラリースペースでの展示などが無ければ大人数での利用も可能)。
営業時間は11時~19時。月曜定休(9月10日・10月8日は営業)。