地図や観光情報誌の出版などを手がける昭文社(千代田区麹町3)は3月25日、東日本大震災の被災地支援の一環として道路地図・都市地図を各県の災害対策本部へ無償提供することを発表した。
被災者の救援や被災地の復興に向けた関係各方面に少しでも役立ててもらうため、津波により大きな被害を受けた岩手・宮城・福島・茨城の各県の災害対応窓口へ同社発行の道路地図・都市地図出版物を無償で提供する。
提供するのは、県内全域を網羅した「道路地図」や石巻市、気仙沼市などの市ごとの「都市地図」など。数百部単位の提供となり、現在、各県の対応窓口へ直接届けるという形で順次提供している。
同社では、地震による津波で大きな被害を受けた太平洋沿岸部の各地域(久慈市、宮古市、釜石・遠野市、大船渡・陸前高田市、気仙沼市、塩竃・多賀城市、名取・岩沼市、相馬・南相馬市、広野・楢葉・富岡・大熊・双葉・浪江町)の「都市地図」を緊急出版。東北6県と茨城県に該当する地図・まっぷるマガジン関連商品の売り上げの一部を、義援金として日本赤十字社を通じて寄付することも発表している。