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飯田橋の沖縄料理店「芭蕉布の里」が移転-食材は沖縄から直送

目白通り沿いに移転オープンした芭蕉布の里の「おばぁ」こと渡久地芳子さん

目白通り沿いに移転オープンした芭蕉布の里の「おばぁ」こと渡久地芳子さん

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 千代田区富士見で営業していた沖縄料理と泡盛の店「芭蕉布の里」(千代田区飯田橋1、TEL 03-3262-4677)が1月11日、飯田橋駅東口から徒歩5分の目白通り沿いに移転オープンした。

「芭蕉布の里」店内の様子

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 同店は2006年1月11日、渡久地(とぐち)政哉さんが母親の芳子さんと親子2人で立ち上げた沖縄の家庭料理専門店。温かみのある芳子さんの人柄から常連客は親しみをこめて「おばぁ」と呼び、連日にぎわいをみせていた。今回の移転は千代田区の再開発のためで、目抜き通りに新店舗を構えるにあたり現在は新メニューも開発中だという。木の温もりあふれる店内は、カウンターとテーブル席を合わせて13席。店舗面積は約7坪。

 食材はほとんど沖縄直送のものを使用。その他の国産の野菜類はJAS有機認定を受けた野菜が使われており、ヘルシーで安全な食材を使った料理は若い女性客に大好評だという。「私の育った沖縄では、周りのおばぁたちはみんな元気。体にいいゴーヤをいっぱい食べれば風邪なんかひかない。私が風邪ひいたことないんだから(笑)」と芳子さん。

 人気の日替わりランチメニュー「おばぁおまかせ定食」(1,000円)には、チャンプルやミミガ―、刺身など6品にそばとご飯が付く。このほか、ゴーヤ、島豆腐、パパイヤなど数種類のチャンプル(各800円)やピーナツを使ったジーマミ豆腐(500円)、定番のソーキそば(900円)や海ぶどう(600円)など。

 ドリンクメニューは、「オリオン生ビール」や長寿の村・大宜味村のシークヮーサーのみを使った「シークヮーサーサワー」(以上500円)、マイナスイオン水を使ったさんぴん茶(400円)など。泡盛は、店と同じ名前の「芭蕉布の里」や「菊の露」(以上500円)など約10種類を取りそろえている。

 おばぁの人柄に引かれて通う常連客も多いという同店。「最近は何でも創作料理がはやっているけれど、伝統の料理というのは伝えていかなきゃいけない。場所は変わっても、手抜きのない、安心して食べていただけるような食材を使い、沖縄にもこの地域にも貢献していけたらね」と話すおばぁの携帯電話には、移転先を尋ねる常連客からの問い合わせが続いているという。

 営業時間は11時30分~14時30分、18時~23時(土曜は午後のみ)。日曜・祝日定休。

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