四ツ谷・半蔵門に三輪自転車の行商-ポルトガルの伝統菓子を販売

行商「DOCE ESPIGA(ドース イスピーガ)」が販売するポルトガルの伝統菓子「パステル デ ナタ(エッグタルト)」。

行商「DOCE ESPIGA(ドース イスピーガ)」が販売するポルトガルの伝統菓子「パステル デ ナタ(エッグタルト)」。

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 四ツ谷に6月22日、三輪自転車でポルトガル菓子を販売する行商「DOCE ESPIGA(ドース イスピーガ)」が登場した。

遠くからでも目立つ三輪自転車

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 商品の製造から行商までを一人でこなすのは栃木県出身の高村美祐記さん。ポルトガル国旗に使われている赤色・緑色・黄色で彩った三輪自転車に乗り、平日のランチ時に四ツ谷・半蔵門かいわいでポルトガルの伝統菓子「パステル デ ナタ(エッグタルト)」(200円)を販売する。

 「以前から海外で暮らしたいという思いはあったもののどこに行けばいいのかが分からず、地元・日光の物産展に勤務していた」という高村さん。当時、日光の社寺が世界遺産に登録されたことやサッカーW杯日韓共催大会の開催などにより外国人観光客が増えていた日光で、多くの外国人と触れ合う中、1人のポルトガル人観光客に高村さんの「アンテナが反応した」ことをきっかけにポルトガル行きを決意する。

 ポルトガルにかかわる仕事を考えたときに「衣・食・住」の中でも「食」に関する仕事への興味がわいたという高村さんは、帰国後は四ツ谷のポルトガルレストランでキッチンスタッフとして勤務。約2年半で退職し、再度ポルトガルへ渡り、菓子作りの技術などを習得した。

 「パステル デ ナタ」はポルトガルの北から南までどこのカフェでも販売している商品。さまざまなカフェの商品を食べ歩き、色々なレシピを参考にしたオリジナルレシピで作った商品は「パリパリとした生地と絶妙な食感のクリーム、レモンとシナモンの風味が特徴」(高村さん)。「甘い(=DUCE)トウモロコシの穂(=ESPIGA)」という意味を持つ店名は、ポルトガルで出会った高村さんと同じ年齢のオーナー夫婦が経営していたカフェの名前をそのまま名付けた。

 行商開始から間もないが、四ツ谷かいわいでは珍しい派手な三輪自転車に興味を示すOLやビジネスマンも。今後の展望について高村さんは「体力のあるうちは自転車で、そのあとは路面の屋根付き。目指せキヨスクサイズのカフェ」と意気込みをみせる。

 高村さんは行商のほか、毎週土曜は青山・国連大学前の広場で開催されている「ファーマーズマーケット」に出店中。山手線内であればデリバリー(120個まで)も対応する。

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