昨年のベストセラー「1Q84」の第3弾となる「1Q84 BOOK3」が4月16日、新潮社(新宿区矢来町)から発売される。
村上春樹氏の7年ぶりとなる長編小説となった「1Q84」は、昨年5月に「BOOK1」「BOOK2」を同時発売し、初日に68万部、わずか2カ月足らずでダブルミリオンを達成。同書を題材にした周辺本の発売や、同書内に登場したクラシック曲が売れ始めるなど「1Q84現象」を生み出した。
「BOOK1」が初版20万部、「BOOK2」が初版18万部であったのに対し、「BOOK3」の初版部数は50万部。単行本としては異例の数字だという。都内を中心に店舗展開している山下書店では、24時間営業の渋谷南口店、大塚店で16日0時からの販売を予定しているほか、朝の通勤客をターゲットに営業時間の繰り上げ、早朝開店を予定している大型書店も。
人気単行本であることから、「TSUTAYAなど、深夜に書籍購入が可能な店舗への対抗と思われる書店の動きも聞いている」と同社広報宣伝部の町井さん。
ツイッターなどネット上でも、発売前に1、2巻を再読する人や初めて読み始める人、すでに予約をした人など、さまざまな発言が見受けられ同書に対する期待が高まっている。
価格は1,995円。