大河ドラマやゲームなどが火付け役となり広がりを見せている「戦国武将ブーム」の中、戦国武将に関する本の出版が相次いでいる。
ぴあ(千代田区三番町)は、9月発売した旅行ガイドブック「戦国武将ぴあ」の重版を決定。真田幸村や伊達政宗、上杉謙信、直江兼続など人気の19戦国武将それぞれのゆかりの地を網羅し、城跡や神社、寺、博物館、温泉宿、グッズ販売店などの詳細やそれらを巡るコースガイド、マップのほか、武将を中心にした歴史の流れをわかりやすく解説することにより、ガイドとしてだけでなく読み物としても楽しむことができる。
JTBパブリッシング(新宿区払方町)でも9月、歴史に興味を持つ女性「歴女(レキジョ)」に向けた戦国武将ゆかりの地を案内するガイドブック「“戦国BASARA”武将巡礼」シリーズ全5冊を発売。カプコンの協力で、同社の人気ゲーム「戦国BASARA」の中で人気のある上位5人の武将「伊達政宗」「真田幸村」「長曾我部元親」「上杉謙信」「毛利元就」をとりあげ、それぞれにゆかりのあるエリアを案内する。重版は決まっていないものの売れ行きは好調で、特に人気が高いのは「『伊達政宗』『真田幸村』」(広報担当者)。
エンターブレイン(千代田区三番町)では10月9日、人気イラストレーター9人を採用した「戦国武将占い」を発売。生まれた時期によって性格傾向と行動パターンを分析し、戦国武将たちの特性と合わせた24タイプをもとに診断する。
PHP研究所(千代田区一番町)からもドラマやゲームがより楽しくなるという切り口で「戦国武将がよくわかる本」が出版されるなど、「戦国武将」関連本の勢いが加速している。出版物以外でも、旅行会社による戦国武将ゆかりの地を巡るツアーや戦国武将グッズ専門店の増加など盛り上がりを見せている。