大日本印刷(新宿区市谷加賀町1、TEL 03-3266-2111)は9月26日、ユビキタスコンピューティング分野において革新的な技術開発で実績のある米パロアルト研究所(カリフォリニア州)と共同で、現在地や時間・利用者の嗜好に合わせた「街中(まちなか)」のお勧め情報を携帯端末へ配信するシステムを開発したと発表した。
同システムは、利用者の携帯端末に付属する「GPS」などによって得られる「位置情報」や「時間」を使って、食べる、買う、見る、遊ぶといった行動の中から確率の高いものを独自プログラムから予測。関連する店舗やイベントなどの情報を、あらかじめ登録された嗜好、閲覧履歴から選別し、「街中」の推薦情報として携帯端末に配信する。
利用者は、携帯端末に必要なアプリケーションソフトをインストールし、自分の嗜好を登録するだけで、自ら検索せずに「適した情報」を「適した時間」に自動で入手できるようになる。画面は、一覧表示だけでなく、地図上へ店舗やイベント会場などの位置表示も可能。行動や時間、場所を選択すると条件に合わせた情報の閲覧もできる。
同システムは、2009年の事業化を目指し、国内の店舗・出版社・通信キャリア・携帯端末機メーカーとの協業を積極的に推進していくという。