飯田橋駅西口に近く外堀沿いの人気水上レストラン「カナルカフェ」(新宿区神楽坂1)で6月1日、ホタルの姿が確認された。場所はデッキサイドにある事務所棟の横に設置した湿地。
昨年からホタルを育てる環境整備を進めてきた同店は、今年の春に幼虫を放流。幼虫の餌となるカワニナをまき羽化を待ち望んでいた。この日確認されたホタルは4~5匹で、オーナーの羽生裕子さんがその姿を確認、翌々日の3日には広報担当の佐々木さんが1匹を確認した。ホタルは「ヘイケボタル」で、「来週にはもう少し増えるのでは」(佐々木さん)と期待を寄せる。
これまで同店では、乳酸菌や酵母などの有用微生物を土に混ぜた「EM団子」を使った水質浄化活動や外堀の清掃、環境活動などの取り組みを行ってきた。羽生さんは以前、「昔は外堀にもたくさんのホタルがいた。浄化活動を続けていきライトアップができるくらいのホタルを呼び戻したい」と話しており、今回ホタルが確認できたときは「本当にうれしかった」という。
さらに羽生さんは「これが一つの始まり。3年前からの浄化活動で水質も安定してきたようなので、次は成虫に卵を産んでもらいたい。卵から育て成虫になれる環境を作っていければ」と話す。
都心部で見ることができるホタルについては、同じく飯田橋駅に近い東京大神宮(千代田区富士見2)境内のせせらぎも有名。今年も6月1日に3匹のホタルを確認しているという。