3月廃止のブルートレイン、関連本続々-東京駅にはファンが日々増加

廃止まで2週間となった「はやぶさ」「富士」をひと目見ようと東京駅10番ホームには多くの鉄道ファンが集まり、撮影をする姿が。同駅員は「週末には400~500人になる」と話す。

廃止まで2週間となった「はやぶさ」「富士」をひと目見ようと東京駅10番ホームには多くの鉄道ファンが集まり、撮影をする姿が。同駅員は「週末には400~500人になる」と話す。

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 3月14日のダイヤ改正で廃止される寝台特急列車「ブルートレイン」に関連する出版物が、昨年末から続々と登場している。

「はやぶさ」の機関車付近に集まる鉄道ファン

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 1958(昭和33)年以降、東京や関西から九州方面、東京から東北、北陸、北海道方面と全国に運転本数を増やしていった「ブルートレイン」は70~80年代にはブームとなり人気を博したが、以後は新幹線や航空機、長距離深夜バスなどによる交通網の整備により減少。3月13日の運転をもって、東京駅を発着する「はやぶさ」(東京-熊本)と「富士」(東京-大分)が廃止される。「現役最古」の同列車最終日のチケットは2月13日に発売されたが、わずか10秒足らずで完売するなど、鉄道ファンの熱い視線が集まっている。

 旅行関係の書籍や雑誌などの出版・販売を手がけるJTBパブリッシング(新宿区払方町)は昨年12月、キャンブックス「ブルートレイン」を発売。廃止が決まった寝台特急「はやぶさ」「富士」から人気の豪華寝台列車「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」まで、運転開始から50年を迎えたブルートレインの全容を紹介する。1975(昭和50)年3月に同社が発行した「JTB時刻表 3月号」の寝台特急ページの復刻・収録や寝台列車全盛期の貴重な写真の掲載も。

 イカロス出版(市谷本村町)は2月、「ブルトレ興亡録」を発売。「はやぶさ」「富士」をはじめとする歴代のブルートレインの歩みや車両の解説、各線区のけん引機の解説などさまざまな角度から紹介している。

 昨年から今年にかけて発売された主な関連出版物は、「さらば栄光のブルートレイン」(洋泉社)、「ブルートレイン寝台列車ひとり旅(DVD付)」(INFASパブリケーションズ)、「永久保存版ブルートレイン大全」(洋泉社)、「栄光のブルートレイン 寝台特急 富士はやぶさ」(朝日新聞出版)、「東京発ブルートレイン最終章」(ネコ・パブリッシング)など。

 JTBパブリッシングの担当者は「動きはあるが、他にもたくさん出ているので競合が多いのも事実」と話し、3月にはDVD付きの新刊も予定しているという。

 3月にはDVD「富士・はやぶさ メモリアルコレクション 前編」(ビコム)などの発売も控えており、出版ラッシュはしばらく続きそうだ。

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