新宿通りに面した「麹町こどもの広場」(千代田区麹町6)にある1本の「冬桜(フユザクラ)」が、今年も年の瀬に花を咲かせている。
「冬桜」は冬にだけ開花するのではなく、春・冬と年2回咲くのが特徴。秋に葉が落ち、寒くなると「冬の花」が1カ月ほど咲き続ける。寿命が長いことも特徴で、ソメイヨシノが50年ほどなのに対し、冬桜は100年、200年を超えるものもあるという。
この桜は1980年5月、同広場の改修整備の際、「冬の花が少ない時期に、広場に憩う人々が少しでも心温まるように」と千代田区が1本だけ植栽したもので、通常12月から1月にかけて「冬の花」をつける。
「さくら」は同区の「区の花」。靖国神社や千鳥ケ淵、皇居周辺など桜の名所が数多く存在する同区内には、約7,000本の桜が植えられている。