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神楽坂・天神町に日本料理店「雅じん」 甲殻類のコースも

「雅じん」店主の小川雅之さんと女将(おかみ)の絵梨香さん

「雅じん」店主の小川雅之さんと女将(おかみ)の絵梨香さん

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 日本料理店「雅(が)じん」(新宿区天神町)が天神町にオープンして、4月10日で1カ月がたった。店舗面積は約14坪。席数はカウンター8席。

「雅じん」カニの刺し身

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 店主の小川雅之さんは料理人として約15年の経歴を持つ。「自分の店を持ちたい」と考え、銀座や神楽坂の料亭や日本料理店などで経験を積んだという。「祖父がすし職人だったことから、和食の道に進んだのは自然なことだった。多くの縁と巡り合わせもあり、板前としてこのエリアに店を持てたことに感謝する。夫婦で皆さまをおもてなしするので、温かく見守っていただければ」と話す。

 店名は四字熟語の「雅人深致」に由来。「自分の名前にも同じ字が入っており、奥ゆかしい趣を表すこの言葉を、私の目指す料理や空間で体現したいと考えた。読みやすさを考えて、ひらがな表記にしたのも、古くから日本の文化で使われてきた自然な表現に倣っている」とも。

 「日本の旬の食材を最もおいしく味わえる調理を大切にする」という同店のメニューは、日本料理のコース(2万2,000円)と甲殻類のコース(3万3,000円~)の2種類。小川さん自らが市場に出向き、目利きで食材を仕入れる。「市場価格を知る人ほど、驚いていただける内容と価格を実現した。お客さまが当店に足を運び、満足いただける機会を増やせると思えば、手間を惜しむことはない」と小川さん。新鮮さを重視し、カニなどの甲殻類は客の目の前でさばく。

 食器には、小川さんが数年かけて集めてきた骨董(こっとう)品なども含む。刺し身は、小川さんが毎日作る氷器に盛るなど、「目でも楽しめる」ことも意識。「食材や料理だけでなく、器や空間など、店を構成する全てに物語と思いがある。カウンター越しにそうしたことも伝え、皆さまに楽しんでいただければ。肩肘張らないアットホームな雰囲気も大切にし、和食の良さを多くの方へ伝えていきたい。地域に根付き成長し続けられるよう、これからもまい進していきたい」と意気込む。

 営業時間は18時~23時。日曜定休。

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