四谷のタブラオ「Casa Artista(カサ・アルティスタ)」(新宿区荒木町、TEL 03-6684-0356)が11月8日、リニューアルオープンした。
1962(昭和37)年に創業した同店は、フラメンコなどの舞台を間近で観賞しながら食事ができるスペインバル(タブラオ)。これまでに多くの店主が引き継ぎ、さまざまな場所で形を変えながら営業を続けてきた。荒木町に移転したのは約10年前。以前の運営会社が事業撤退を決定し、今年7月に一時閉店したが、中島千穂子さんと杉本英美さんが新たな店主となり、今回再び店をオープンした。中島さんと杉本さんは「長く続いてきたこの店をなくしてしまうのは寂しいと考えた。縁やタイミングもあり、2人で店を引き継ぐ決意をした」と話す。
平日はスペインバルとして、土曜・日曜は不定期でフラメンコなどの催し物も開く。フラメンコは、歌、踊り、ギターの伴奏が主体。「タブラオ形式の店は日本では少なく、臨場感あふれるショーを近距離で観賞できるのが魅力。特に当店のステージは距離が近く、目の前で観賞することで初めて感じるものもあるはず。一度、食事をしながら迫力あるステージを楽しんでもらいたい」と話す。フラメンコ以外にも、アイドルの推し活や長唄の演奏会など、ジャンルを問わず「何かを表現したい」と考える人が集う場所としても発信するという。
フラメンコの魅力について、20年以上フラメンコを習っているという2人は「情熱的で明るいイメージを持つ方も多いと思うが、人間の喜怒哀楽全てを表現しており、その深さには感動を覚える」とも。
メニューは、「トルティージャ」「スペアリブ」(以上900円)、「フラメンカエッグ」「アヒージョ」(以上1,200円)など。季節のグラタンなど、日替わりの料理も用意する。アルコールはスペインワインを中心に用意する。「女性1人でも気軽に来られるように、スモールサイズのメニューも用意した。今後はシェリー酒など、メニューのラインアップをさらに充実させる。フラメンコ愛好家はもちろん、フラメンコを知らない人にも楽しんでもらえる場所を目指す。気軽に足を運んでいただければ」と来店を促す。
営業時間は18時~23時。月曜定休。ライブのスケジュールはSNSなどで知らせる。