神楽坂の恒例イベント「まち飛びフェスタ 2024」が10月12日から、毘沙門天(びしゃもんてん)善国寺を中心に神楽坂エリア一帯で開催されている。
実行委員会事務局長の藤野順子さんは「当イベントは今年で26回目。実行委員はボランティアで、運営が大変なこともあるが、街の方々が楽しみにしている姿や、子どもたちの笑顔を見ると続けてきて良かったと感じる。1999(平成11)年の立ち上げの有志、これまで1回も中断せずイベントをつないできた人々の思いを引き継ぎながら、現代に合った手法や感性を取り入れて、次の四半世紀、次世代にバトンを渡していきたい」と話す。
12日に開催された「神楽坂ギャルソンレース」、13日に開催された「化け猫フェスティバル」などのほか、20日に開催される神楽坂の地元連による「秋の阿波踊り」、11月1日に開催される解説付きの能「はじめての矢来能楽堂Special(スペシャル)」などの伝統文化を伝える催し物も含めて、全部で47の企画を予定する。そのうち初開催は6企画。能登輪島地域の復興を支援する取り組み「能登輪島 塗師屋(ぬしや)の器展」などを含む。「会期中、輪島塗のプロデューサーである塗師屋(ぬしや)や職人の方々が在廊し、お客さまとの交流を通じて輪島塗の魅力を伝える」とも。
最終日の11月3日にはメインイベント「坂にお絵描き/お絵貼り」を予定。神楽坂通りに700メートルのロール紙を敷き、来場者が自由に絵を描けるという。オンラインで事前応募も可能で、絵は当日プリントアウトし道に貼り出す。絵1枚につき、「新宿区ニコニコ子ども食堂」に500円を寄付する。併せて、音楽之友社が企画する「神楽坂ハッピー・サックス・アンサンブル無料演奏会」のほか、EPSホールディングスが初開催する「プラネタリウム・マルシェ」など、周辺企業がさまざまな取り組みを関連して実施する。
11月3日まで。「坂にお絵描き/お絵貼り」の開催は11月3日12時~15時30分。