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東京日仏学院にビストロ「ロワゾー・ドゥ・フランス」

「ロワゾー・ドゥ・フランス」グループ代表で長女のベランジェール・ロワゾーさん(右)と、シェフで次女のブランシュ・ロワゾーさん

「ロワゾー・ドゥ・フランス」グループ代表で長女のベランジェール・ロワゾーさん(右)と、シェフで次女のブランシュ・ロワゾーさん

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 フランス料理専門店「Loiseau de France(ロワゾー・ドゥ・フランス)」が6月2日、東京日仏学院(新宿区市谷船河原町)内にオープンした。店舗面積は約600平方メートル、席数は60席。経営は、フランスでレストランやホテルなどを展開するベルナール・ロワゾーグループ。

「ロワゾー・ドゥ・フランス」若かりし頃のベルナール・ ロワゾーさん(左)と、シェフの山口浩さん

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 同店は、シェフのベルナール・ ロワゾーさんの遺志を、現代表で長女のベランジェール・ロワゾーさんと、シェフで次女のブランシュ・ロワゾーさんが引き継いだレストラン。ベルナールさんは、ブルゴーニュ地方にある自身のレストラン「ラ・コート・ドール」(現在は「ルレ・ベルナール・ロワゾー」)の支店を1992(平成4)年から3年にわたり、神戸に構えていた。ベランジェールさんは「神戸店は、阪神淡路大震災により閉めざるをえなかった。30年余の時を経て、日本に再び系列店を持ててうれしさもひとしお。日本とのつながりは特別なもの。フランスの文化を伝えるアンスティチュ・フランセ東京(東京日仏学院)の美しい建物内に、私たちの店を持てたことに感動している」と話す。

 1952(昭和27)年に開校した東京日仏学院は、フランス政府が管理・運営するフランス語学校・文化センター。2021年には建築家の藤本壮介さんが手がけた新校舎「Village as Institute(ビレッジ・アズ・アンスティチュ)」を公開した。同店はその1階に位置する。

 オープンに際し、ブランシュさんが来日し、しばらくの間、同店で腕を振るうという。ブランシュさんは日本の料亭やフランス・ブザンソンの「ロワゾー・デュ・タン」でシェフを務めた経歴を持つ。「ロワゾーの料理は食材の良さやうまみを凝縮し、1皿に3つ以上の要素を加えない。シンプルゆえに奥深い料理を提供できれば。ミシュランの3つ星を獲得していても、多くの方にフレンチを身近に感じてもらいたいという思いは変わらない」とブランシュさん。併せて、ベルナールさんを師として仰いだシェフ、山口浩さんが同店の代表に就任し、事業展開をサポートするという。

 店内は、気軽に利用できるスナックエリアと、ゆっくりと食事ができるビストロエリアを用意。ビストロコースのメニューは、ランチ=2,800円、ディナー=5,000円。ベルナールさんは「さまざまなニーズに対応し、誰もがフランスの食文化を楽しめる開放的な場所を目指す。肩肘張らずにフランス料理に親しんでもらえれば。料理をはじめさまざまなコンテンツでフランス文化の魅力を届けたい」とも。入り口には、フランスの輸入小物を販売するブティックも併設する。店内にはステージも設け、フランス文化を発信するさまざまなイベントを開く予定だという。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時30分~22時。月曜・火曜定休。

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