神楽坂の「神楽坂夢二(かぐらざかゆめじ)」(新宿区神楽坂5、TEL 03-5261-2002)が11月3日でオープン5周年を迎えた。同店は、芸者が住んでいたという母屋を改装し、今年7月に「創彩割烹 清水」から店名を変更した会席料理店。
料理長の今福聡さんは「食文化が多様化する現代で、より多くの方に日本食の伝統文化をより身近に、気軽に楽しんでほしいと店を開いた。特にこの3年間はコロナ禍の影響もあり、営業がまともにできない日々もあった。飲食から撤退する知り合いも多く、当店も何とか生き残れるように取り組んできた。苦しい時も多かったが、お客さまから『今日もおいしかったよ。大変だと思うけど頑張って』と励ましの言葉をもらい、支えられた。お客さまの笑顔が何よりの励みと感じた」と振り返る。
店内は、大正浪漫の趣を取り入れた空間が特徴。店名の由来でもある、神楽坂にゆかりのある大正浪漫画家、竹久夢二代表作の美人画を飾る。「時が止まったような内装から、かつて花街として栄えた神楽坂の風情を感じてもらえれば」とも。
メニューは会席料理「神楽コース」(7,920円)、「夢二コース」(1万2,100円)など。料理は月ごとに変わり、旬の食材を取り入れるという。「旬の食材の持つ、一瞬の輝きを逃さず提供したい。四季折々の命への感謝を込めて調理する」とも。
営業時間は17時30分~22時。