千鳥ヶ淵ボート場で7月29日・30日、「皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し-千代田区納涼の夕べ-」が3年ぶりに行われる。主催は千代田区観光協会。
桜の名所として知られる千鳥ヶ淵だが、戦後の荒廃した人々の心を癒やそうと夏の風物詩として灯籠流しを始めたのは1958(昭和33)年。新型コロナウイルスの影響で、さくらまつりや同イベントの中止を余儀なくされた。3年ぶりとなる今年は、初となる2夜連続で行う。
灯籠は「希望の灯ろう」と名付け、願い事やメッセージを直接記入する。会場に足を運べない場合も、ウェブで灯籠を申し込むこともできる。ウェブ事前申し込みの灯籠は「For Health(すこやかに)」「For Peace(やすらかに)」「Forever(とこしえに)」の3つのメッセージから選び、催事中に同協会が流す。イベント開催時には、抽選で選ばれた160組(各日80組)がボートに乗船し、船上から直接濠(ほり)に灯籠を流す。2日間のイベントで、約2000個の灯籠が浮かぶ予定。
担当者は「ボート乗船参加希望者を募集したところ、160組の定員に対して約4800件の応募があり、倍率30倍となった。3年ぶりということもあると思うが、灯籠に込めたい『思い』を抱えた人が多いことの表れでは。観覧は予約不要の無料イベントなので、ぜひ足を運んでいただければ」と話す。
灯籠は1灯1,000円。ウェブ事前申し込みは7月28日まで。当日受付は17時~19時。イベント開催時間は19時~20時。