日本カメラ博物館(千代田区一番町)で5月27日から、「無ければ創れ!世界に一台手作りカメラ展」が始まった。
「日本手作りカメラの会」の協力で開催される同展は、市販製品には飽き足らず、「自分の作品を撮るカメラは自分で作りたい」「市販品に無いカメラがほしいから作る」などと考える会員らが製作した「世界に1台」の個性豊かなカメラ約100点と写真作品などを展示する。
展示作品は、「ギネスブック」に世界記録として認定された長さ145メートルの「世界一長い写真」とその写真を撮影した「360°回転パノラマカメラ」や、コーヒーミルから作ったカメラ、蒸気機関車などを模したユニークな形状のカメラ、立体・パノラマ・万華鏡など特殊な写真を撮影するカメラ、壊れたボディーを組み合わせて新しいカメラを作り上げるリサイクルカメラなど。
360°回転パノラマカメラは、マミヤ製のカメラをベースとし同会会員の山本新一さん製作によるもので、ギネス認定となった写真は横145メートル、縦35.6センチメートルの継ぎ目の無い1枚写真。撮影は2000年12月18日、愛知県の日本福祉大学付属高等学校の生徒約650人が同カメラを直径36メートルの円形で取り囲み、カメラを約12回転させて撮影したものだという。
会期中、同会会員による解説や実演、親子を対象にした手作りカメラのワークショップの開催を予定しており、夏休み中の小中学生や新たな趣味に挑戦したい団塊世代などが手作りカメラの魅力を体験することができる展示となっている。
開催時間は10時~17時。月曜休館。入館料は300円(中学生以下は無料)。8月31日まで。
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