曙橋駅近くの靖国通り沿いに10月2日、香港カフェ「正記冰室(ピンサッ) JENGJI HONG KONG RESTAURANT」(新宿区片町、TEL 03-6380-1922)がオープンした。
本店を香港に構える同店。初の海外出店ということもあり、香港好きな日本人ブロガーたちの間ではオープン前から話題となっていた。
「冰室」とは、「茶餐廳(チャチャンテン)」と同様に香港で見られるカフェの呼称の一つで、その歴史は「茶餐廳」より古く、昔ながらの喫茶店といったイメージ。代表の范添妹さんは「料理や飲み物だけでない、文化としての香港スタイルを日本に紹介したい」と話す。現在の客層は、日本人が6割、在日香港人が4割程度だという。
香港本店から来た料理長が作るのは、中華料理の手法を使いながらもオリジナリティーあふれる香港式メニューの数々。「店で扱うものはほぼ香港から取り寄せているが、日本人は食の安全性を重視するということもあり、シンガポールなど信頼できるルートを選んでいる」という。「試行錯誤を重ねながら、日本のお客さんにも喜んでもらえる香港スタイルを追求したい。もしうまくいけば、日本での店舗展開も考えている」とも。
お薦めメニューは、「海南●飯(ハイナンチキンライス)」「干炒牛河(牛肉の炒めフォー)」「黑椒牛炒意(牛ロース黒こしょうスパゲティ)」(以上880円)、香港店でも人気のオリジナルメニュー「金沙豆腐(厚切り揚げ豆腐)」(820円)、「西檸●(レモンチキン)」(830円)など(時間帯により、提供できるメニューや価格に変動あり)。
かつてイギリス領だった香港らしく、ティータイムも重視する。手作りのお茶は1~2日かけてゆっくり抽出するといい、定番は「●茶(香港スタイルミルクティー)」(390円)や「冰鎮●茶(アイスミルクティー)」(450円)。軽食は、「鐡板西多士(香港スタイル鉄板フレンチトースト)」(580円)、「鮮油多(バタートースト)」(380円)、「●油多(練乳バタートースト)」「花生醤多士(ピーナツペーストのトースト)」(以上280円)などのトースト類をメインに提供する。
「比較的リーズナブルにしているので、若い人たちにもたくさん来てほしい。カフェ文化を通して、日本と香港の交流が深まるといい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時30分~22時。日曜定休。
海南●飯、西檸●=●は奚に隹。●茶、冰鎮●茶、●油多=●は女へんに乃。