大手出版取次のトーハン(新宿区東五軒町)が12月1日、2015年の年間ベストセラーを発表した。
総合部門1位に輝いたのは又吉直樹さんの「火花」。「お笑いタレントが手掛ける純文学小説」として注目され、掲載誌「文学界」初の「増刷」や、第153回芥川龍之介賞の受賞、発行部数が200万部を突破するなど、さまざまな形で話題を呼んだ。1990年以降、同ランキングにおいて芥川賞受賞作品が年間総合第1位を獲得したのは、今回が初めてだという。
2位には上半期1位のジェニファー・L・スコットさん「フランス人は10着しか服を持たない」、3位には下重暁子さんの「家族という病」がランクイン。6位の「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子)は今年で4年連続のランクインとなった(2012年2位、2013年10位、2014年11位)。総合ベスト20は以下の通り。
1位=「火花」(又吉直樹)
2位=「フランス人は10着しか服を持たない」(ジェニファー・L・スコット/神崎朗子 訳)
3位=「家族という病」(下重暁子)
4位=「智慧の法 心のダイヤモンドを輝かせよ」(大川隆法)
5位=「聞くだけで自律神経が整うCDブック」(小林弘幸)
6位=「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子)
7位=「新・人間革命 (27)」(池田大作)
8位=「一〇三歳になってわかったこと」(篠田桃紅)
9位=「人間の分際」(曽野綾子)
10位=「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴)
11位=「鹿の王(上・下)」(上橋菜穂子)
12位=「新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方」(池上彰、佐藤優)
13位=「絶歌」(元少年A)
14位=「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健)
15位=「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」(かがくいひろし さく)
16位=「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」(児島明日美、福田真弓、酒井明日子)
17位=「サラバ!(上・下)」(西加奈子)
18位=「大放言」(百田尚樹)
19位=「ラプラスの魔女」(東野圭吾)
20位=「モンスターストライク攻略アイテムBOOK(1~3)」(株式会社ミクシィ 監修)
※集計期間は2014年11月27日~2015年11月26日。