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法大生が女子目線の防災グッズ開発 危機感をあおらずインテリアを目指す

「OTTO」を開発した大澤さん、奥原さん、水上さん(左から)

「OTTO」を開発した大澤さん、奥原さん、水上さん(左から)

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 法政大学(千代田区富士見2)は10月13日、同大女子学生が食器棚などの取っ手に掛けるキャビネットストッパー「OTTO(オットー)」を企画・開発したと発表した。販売はセイムトゥー。

キャビネットストッパー「OTTO」

 同商品開発のきっかけは2011年の東日本大震災。奥原奏実さん(同大デザイン工学部システムデザイン学科4年)が、祖母から地震の強い揺れで食器棚の扉が開き皿が棚から落ちて割れた話を聞いたことから。

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 デザインを通じて社会の問題を解決することを目指す同学科。奥原さんは「万が一に備え、日常にもなじむ防災グッズが必要なのでは」との思いから、同学科の水上絢菜さん(同4年)、大澤香織さん(同4年)と相談し、3人で2012年冬から商品開発を始めた。

 最初に取り掛かったのは、取っ手の形状を決めること。インテリアショップなどに足を運び、90種類以上の取っ手の寸法を測り、そのうち8割に対応できる形状を考案。デザインは動物やハートをモチーフにしたものなど56案を用意し、周囲にヒアリングなどを重ね、一番人気の花のデザインを選んだ。

 素材には3人が所属する研究室の大島礼治教授や販売会社からもアドバイスをもらい、強度の高いナイロン樹脂を採用。地震の上下運動などにも耐えられるよう、シリコンでナイロン樹脂を覆うことで滑り止めの効果も果たしている。既存の防災用品特有の危機感を煽(あお)るようなパッケージではなく、女性ならではの目線でインテリアとして手軽に手に取ってもらえるようパッケージデザインにもこだわった。

 「防災を意識しづらい一人暮らしの女性にも気軽に使ってほしい」と奥原さん。今後は女性向けのインテリアショップや雑貨店などでの販売にも期待を寄せている。

 価格は2,759円。ピンク・白・緑の3色セット。東急ハンズ(新宿店・池袋店・大宮店)のほか、通販サイトなどで扱う。

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