曙橋に「チベットレストラン&カフェ タシデレ」(新宿坂町26、TEL 03-6457-7255)が8月16日、グランドオープンした。店舗面積は18坪、座席数は約40席。
現地のシェフが作るチベット料理とインド料理が特徴の同店。運営するのは元チベット僧侶で、店長の黒木露讃(ろさん)さんと、日本人の妻・奈津子さん。露讃さんは「チベット人が日本で気軽に交流できるような空間をつくりたかった」と話す。
「タシデレ」はチベットでは主にあいさつとして使われる言葉。もともとは相手の幸せを願う意味合いが込められており、覚えやすく、日本人にも発音しすい音のため、店名に採用した。
料理は油分や辛味を調節して、日本人でも食べやすいように仕上げたものを提供する。一押しは牛肉100パーセントの餡を皮で包み込んで加熱したチベット料理「モモ」。現地では在来種の「ヤク」の肉で作られることが多く、お祝いや客をもてなす際に振る舞われるという。
春雨の入った肉じゃが風のスープ「ピンシャ」や、自家製生地をちぎり入れて煮込んだすいとん「テントゥク」など一般家庭でも親しまれている料理も用意。シェフ経験10年以上のインド人による、マトンやチキン、ポークなどを使用したカレーメニューも充実。ドリンクには「バター茶」や「チャイ」、「ネパールアイスティ―」(以上400円)のほか、紅茶やチベット独自の医学を活用したハーブティーも。揚げ菓子の「カプセ」(300円)はチベットのお正月などによく作られる。
店内ではチベット語の講座や、チベット人アーティストを招いた音楽ライブなどのイベントも定期的に行われるほか、チベットグッズの物販なども行う。「今後は音楽やダンスのクラスなども増やしていく予定。チベットのことを知らない人でも気軽にチベットの文化に触れることができる空間にできれば」と奈津子さん。
営業時間は11時~22時。定休日曜。