露店出店見合わせの「みたままつり」 若者急増の背景にSNS活用も

毎年30万人の参拝者が集まる同祭り

毎年30万人の参拝者が集まる同祭り

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 靖国神社(千代田区九段北3)は7月13~16日に開催する「みたままつり」での露天出店を見合わせる。祭典やみこし・盆踊りなどの行事は例年通り行う予定。

 1947(昭和22)年に始まり、毎年30万人の参拝者が集まる同祭り。境内の大小3万を超えるちょうちんが九段の夜空を彩る。本殿での英霊を慰める祭儀のほか、多くの露店でにぎわいを見せる都内でも人気の祭りで、近年若者の来場が急速に増加している。

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 同神社の広報紙によると、若者たちが多く集まる理由は大きく3点。1つ目は夏の先取り感。都内で一番早い盆踊りなど、他の祭りよりも早く行われ夏を真っ先に感じられるイベントであること。2つ目は開催場所。市ケ谷や九段下の駅から近い同神社は都内のどこからでもアクセスがいい。大学の仲間との集まりのほか、中学や高校時代の友人たちと「同窓会」のようなかたちでの集合も目立つという。3つ目はその開催時期。大学の授業が終わっていることが多く、夏休みの始まりと重なるタイミングであることが挙げられている。

 3つの理由に加え、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の利用が、容易な集合を後押ししているという見方も強い。「今夜みたままつりで」「とりあえず靖国集合」など、サークルや友人間で事前に約束を行い、あとは現地で落ち合う。SNSの普及とともに育った若者たちのスタイルが、来場者の急増に拍車をかけている。

 集まった若者の一部には、神社周辺での器物破損、ケンカ、ナンパ行為など反社会的行為があり警察官の出動が増えたことから、当分の間露店出店と酒宴の禁止を決定。同神社の広報担当者は、「残念です」とコメントする。