牛込神楽坂の日本出版クラブ(新宿区袋町6)内にあるレストラン「ローズルーム」で月に1回提供するメニューの「ロールキャベツ」が人気を集めている。
1957年8月創業の同店。出版業界の交流の場として開設した日本出版クラブの会館完工と同時に運営を始めた。店舗面積は約40坪。座席数は70席。
ロールキャベツは同店の100種類以上ある日替わりランチメニューの一つ。 もともと、業界人や地域住民などのリピーターを中心に、好評だった同店の中でも、ロールキャベツは昔から行列ができ、すぐに完売するほどの人気ぶりだったという。
昨年6月に、テレビメディアが同店一押しメニューとしてロールキャベツを紹介した所、さらに人気に火が付き、それまでリピーター中心だった同店に、若い世代や遠方からの新しい客層が来店するようになったという。そのため、現在ではロールキャベツ希望者には整理券を配布し対応にあたっている。
ロールキャベツに使うひき肉は経験豊富な料理人による手こねにこだわり、完成までに4日間を費やす。しっかりと煮込み、味を染み込ませるのだという。ソースには特製のデミグラスソースを使う。
同店の杉山さんは「もともと週1や月1という概念はない。業界の集まりが多い団体のため、異なる用件で連日利用されるお客さまもいる。そういったお客さまに同じものを提供することがないよう、多彩な日替わりメニューを用意するとともに、要望が高いメニューは最低でも月1で提供するなど、お客さまに楽しんでいただけるよう心掛けている」と話す。
「ミシュランの星を掲げる店舗が多く、腕とのれんに誇りを持つ店舗がしのぎを削る『美食の街』神楽坂で、変わらぬご愛顧に支えられて半世紀。新たなお客さまに足を運んでいただくことに感謝しながら、愛され続けた当店ならではの本質を見失わないようお客さまを大切に地道に歩んでいきたい」とも。
ランチタイムは11時30分~15時。2月のロールキャベツの予定は23日。ディナーは完全予約制。