東京家政学院高等学校(千代田区三番町)で9月2日、修学旅行生を対象とした長崎県職員による出前授業が行われた。
長崎県では本年度、修学旅行で長崎を訪れることが決定している東京都の高校に対し、修学旅行事前学習講師として県職員を派遣する事業を県として初めて実施。都内の公・私立高校に向けて授業希望校を募集し、同校を含む実施校17校を決定した。
この日授業を受けたのは、11月に4泊5日の日程で九州への修学旅行を控えた2年生92人。県文化振興課の入江清佳さんが講師を務め、「旅する長崎」をテーマに平和学習や貿易、キリスト教、出島などの歴史、食文化などについて写真や地図、クイズなどを交えながら約50分の授業を行った。
授業の終わりには「これだけは食べておいた方がいいというものは?」「ちゃんぽんの1番おいしいお店は?」などの女子高生らしい質問や、「ちゃんぽんを食べるのが楽しみ」「眼鏡橋に行ってみたい」などの感想が聞かれた。
年間約45万人の修学旅行生が訪れる長崎県。今回の事業を通じ、県外からの修学旅行生誘致のほか、従来の中高年層に若年層を加えた幅広い層の長崎ファンの獲得、「修学旅行」だけでなく、2度、3度と将来長崎を訪れるリピーターの獲得を目指すという。