若い女性を中心に人気を集める飯田橋・東京大神宮近くに昨年12月26日、シュークリーム専門店「Petit Bonheur(プティ ボノ)」(千代田区富士見2、TEL 03-3263-3343)がオープンした。
店舗面積は30平方メートル。席数は25席。赤と黒を基調とした店内で、常時10種類のシュークリームを提供する同店。カリッとした食感のシュー生地とカスタードクリームはバターの量を控え、野菜や果物は季節や産地、品種や栽培方法などに特徴のある厳選した素材を使用。添加物や着色料を一切使わず、素材本来の味を生かすため、砂糖もできる限り使わない。
オーナーの廣瀬和也さんは昨年までの10年間、同店近くの職場に勤務。現在は退職し、食材の仲卸事業を行う会社を経営している。「10年間近くで仕事し、街を見てきた中で、何かやれないかと考えていた」と廣瀬さん。廣瀬さん自ら通りに立って行ったというマーケティングの結果、「20代、30代の女性が7~8割」「平日でも雨の日でも裏通りとは思えないほど人が通る」ことなどから同業態に決めたという。
商品は、青森産の「福福卵」を使った「カスタード」と「チョコ」「キャラメル」(以上250円)、フランス産のマロンを使った「マロン」、クリームチーズの濃厚さが特徴の「チーズ」(以上350円)の定番5種、青森産「一球入魂かぼちゃ」を使った「パンプキン」、千葉産の有機栽培ニンジンを使った「キャロット」、青森産のサラダゴボウ「十和田美人ごぼう」を使った「ゴボウ」(以上300円)、青森産「赤~いりんご」を使った「アップル」(350円)のベジタブルクリーム4種。千葉産の有機栽培ブロッコリーを使った「ブロッコリー」は、天候の影響により食材が入らなくなったため販売を中止し、現在は9種類を提供している。
ベジタブルクリームの商品は、食材の旬や収穫時期などによって変動。春先にはトマトやホウレンソウを使った商品の提供を予定しているほか、現在オーガニックコーヒー(300円)とフレッシュハーブティー(350円)などを提供するドリンクメニューのラインアップも増やしていくという。
すでに女性客を中心ににぎわいを見せ始めている同店だが、「オープンして意外だったのは地元の方が多く来店してくださること」と廣瀬さん。「オープン初日の1人目のお客さまは、近くにお住まいの50代くらいの男性だった」という。「店名はフランス語で『小さな幸せ』を意味する。良いものを提供し、お客さまに小さな幸せを届けられれば」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~19時。