昭文社(千代田区麹町3)子会社のマップル・オン(中央区)は7月19日、iPhone向けアプリ「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」の販売を開始した。
同アプリは、いざという時に徒歩で安全に帰宅するためのサポートをする同名書籍のアプリ版。同書は、首都圏が10万人を超える帰宅難民であふれた東日本大震災発生直後から市場で品薄となり、緊急増刷、累計100万部を超えるベストセラーとなっている。
アプリ版は、目的地を登録することで、GPS連動で現在地や帰宅方向、歩いてきた道のりの軌跡を表示、電話がつながらない事態や圏外であっても通信不要で使用できるのが特徴。地図は購入時に一括ダウンロードし、iPhone本体に格納しておく。
地図は、「索引図」「首都圏マップ」「都心部マップ」「帰宅支援ルート」の4タイプで構成。東京都が選定する帰宅支援対象道路を中心に、都心から郊外へ12のルートを収録する帰宅支援ルートは、震災時に支援体制がとられる施設情報や、昭文社が独自に実踏調査した危険箇所や休憩場所の情報も表示する。地図以外にも、地震への心構えをまとめたマニュアルなどの対策情報も掲載する。
価格は800円。発売を記念して、先着5000ダウンロードまで450円で販売する。