市ケ谷駅から飯田橋駅に続く外濠公園の遊歩道で11月21日、千代田区内の大学生が主体となったキャンドルナイトイベント「Sotobori Canale(外濠キャンナーレ)」が開催された。
法政大学の学生約30人が主体となって結成したSotobori Canale実行委員会では、廃油から制作したろうそくをともすことで環境を見つめ直すきっかけを提供し、史跡である江戸城外濠の魅力を再発見してもらうことをコンセプトに準備を進めてきた。
使用したろうそくは、これまで地域住民や周辺の小中学生らと廃油を使って制作した手作りのろうそく600個と地域住民や企業などから集まった既製品400個を合わせた1,000個。イベント当日は、実行委員会のメンバーのほか、地域住民や日本大学や上智大学など区内外の大学生50人がボランティアとして参加した。
周辺のコンビニなどもライトダウンに協力し、市ケ谷駅から飯田橋駅までの約1キロの遊歩道に並べられたろうそくに火がともると、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。
同イベントには周辺企業や商店街も協力しており、「今年だけではなく続けていこう」という声も上がっているという。イベント当日を迎え、「火がともったキャンドルを見た時は感無量だった。この活動をきっかけに環境や外濠に興味を持ってもらうことが目標なので、今後どのように地域に根付いていけるか」と実行委員長の大塚さん(法政大学3年)。「いつ開催しようかと考えた時に、春はさくらまつり、夏はみたままつりがあり、ろうそくの明かりには温かみがあるのでこの時期を選んだ。今回は学生主体だが、地域の活動になっていけば」と話し、「さくらまつり、みたままつりに続く外濠の新たな風物誌に」と意欲をみせる。