神楽坂名物の一つ「ペコちゃん焼」を日本で唯一販売する「不二家 飯田橋神楽坂店」(新宿区神楽坂1、TEL 03-3269-1526)は11月1日より、「ペコちゃん焼」の発売から40周年を記念したセールを行う。
1967(昭和42)年にオープンした同店は、現在店長を務める平松潮さんの祖父・小峰新一さんが創業。1969(昭和44)年に販売を開始した「ペコちゃん焼」は当時、話題づくりのために全国十数店の不二家の店頭で焼かれていたが、「手間がかかる」「場所をとる」などさまざまな理由から、他店舗は「ペコちゃん焼」を作ることをやめ、現在販売を続けているのは同店のみ。2006年にはペコちゃんのボーイフレンド・ポコちゃんをモチーフにした「ポコちゃん焼」登場させ、秘密の確率で現れるレアな商品として人気を集めている。
セール期間中は、常時6種類の「ペコちゃん焼」(各105円)を販売。定番メニューの中から「小倉」「カスタード」を毎日提供するほか、季節替わり・月替わり・40周年特別メニューの中から4種類をリレー方式で回していく。
40周年特別メニューは、「紅いもあん」「富良野メロンクリーム」「牛乳クリーム」「レアチーズクリーム」「チョコバナナクリーム」「生キャラメルクリーム」など同企画に合わせて初めて登場する味を含めた20種類。「オレンジカスタードクリーム」「塩キャラメルクリーム」「ツナマヨ」など近隣にキャンパスを構える法政大と東京理科大からリクエストを受け、数日間の期間限定で販売した商品も再登場する。
小さな子ども向けの企画として、店舗で配布するぬり絵を持参した子ども先着40人にオリジナルの「ペコちゃん焼Tシャツ」(3歳児サイズ)を進呈するほか、キャンディーとグッズのつかみ取りを実施する。
創業から42年、「ペコちゃん焼」発売から40年を振り返り、「日々感じるのは『不二家』というブランドと『ペコちゃん』というブランドを背負っているということ。小さいお子さんでも安心して食べられるお菓子作りが非常に大事だと心を引き締めてやっている」と平松店長。当時は本部主導で展開していた「ペコちゃん焼」も現在は本部の管轄を離れ、「製造業の難しさ、継続していくことの難しさも感じている」とも。「今後も、お客さまに来ていただき、お客さまを満足させたいという思いを忘れずに続けていきたい」と話す。
「ペコちゃん焼」の展開スケジュールは、店頭や飯田橋駅構内のポスターのほか、同店のホームページでも確認できる。「全40種類を制覇したい方は4日に1度のご来店をお願いします」(同店)とも。
営業時間は10時~21時30分(土曜・日曜・祝日は20時まで)。「ペコちゃん焼」は閉店1時間前に焼き終わる。セールは12月7日まで。