新潮社や旺文社などが本社を構える牛込中央通り沿いに10月4日、古本と雑貨の店「クラシコ書店」(新宿区矢来町、TEL 03-5261-2342)がオープンした。
店名は、本と暮らしをもう少し近づけたいという思いから「暮らし」と「古書店」を組み合わせたというユニークなもの。約6坪の店内には、「暮らし」「旅」「料理」「美容」などテーマ別に陳列された古本と、浅草の老舗ブラシ店「かなや刷子(ブラシ)」の商品や文房具、輸入菓子、ドリンクなど店主の田邉さん夫妻が厳選に厳選を重ねたこだわりの雑貨がズラリと並ぶ。
店主の田邉繁さんは、印刷関係や雑誌の編集などに携わってきた経歴を持ち、小学生のころには将来の夢の一つに「本屋さん」を挙げていたという。2年前に結婚し、妻が本好きだったことも重なってそのころから古書店開業を目指し始め、「古書の日」である10月4日、開業にこぎ着けた。
「(出店場所を探すにあたり)神保町なども見に行ったが、近くに古本屋が無くて自宅にも近いこの場所を選んだ」(田邉さん)。古書の魅力については、「人の手を渡ってきた本、今では手に入らない本に魅力を感じる」と話す。
「古本が好きで旅行に行っても古本屋に行く」という田邉さん夫妻。「地域密着で愛される店として細く長く続けていければ。本が好きな人と話をしたり、来た人がワクワクするような店にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~19時。日曜・月曜定休(10月5日は15時ごろから営業)。