この夏、全国的に多発した「ゲリラ雷雨」の影響から、セブン‐イレブン・ジャパン(千代田区二番町)で販売するビニール傘やレインコートなど、8月の雨具の売れ行きが例年の3倍であることが分かった。
今夏は活発な積乱雲や不安定な大気の影響などから、突発的で雷を伴う局地的な豪雨が数多く発生。交通機関の乱れや住宅への浸水など多くの被害をもたらし、「ゲリラ雷雨」の呼称も一般化した。駅の売店やコンビニエンスストアでは傘を買い求めるビジネスマンらの姿が見受けられ、傘が売り切れになっている店も。
同社広報担当者は「台風の影響などから8月の雨具需要は多いが、今年は緊急での需要が多かったようだ」と話し、ゲリラ雷雨の強い影響がうかがえる。「各店とも雨具の在庫は(例年より)多く確保している」とも。
ビニール傘などの輸入・販売を行うカルカン産業(江東区)でも「お盆過ぎから9月の始めにかけては例年の倍以上の出荷数だった」と話す。