イタリア料理店「Ristorante Carmine(リストランテ カルミネ)」の系列店となる「TAVOLA CALDA(ターボラ・カルダ)」(新宿区納戸町)が11月10日、牛込神楽坂にオープンした。席数は10席。
同店は、カルミネの味をより気軽に楽しめる日常使いの店として位置付ける。店名は「温かいカジュアルな食卓」を意味し、日常使いの食堂を表すイタリア語だという。
オーナーシェフのカルミネ・コッツォリーノさんは、1987(昭和62)年の創業以来、「日本初のイタリア人オーナーシェフの店」として日本のイタリア料理文化をけん引してきた。カルミネさんは、「イタリアン文化を広め、常にお客さまに喜んでいただくことを考えてきた」と振り返る。
コロナ禍で急増したテイクアウト需要への対応をきっかけに、日常的に利用できる新しい形の店を構想したという。「コロナ禍を経て、レストランが忙しく、テイクアウトのオーダーを断らざるを得ない日も増えた。せっかく料理を楽しみに来てくれたお客さんを断るのが心苦しかった。お互いに無理なく、だれもが日常的に立ち寄れる場所を作りたいと考え、当店の構想に至った」とも。
各種テイクアウトの惣菜を取りそろえるほか、イートインメニューである「パスタ・アルフォルノ(パスタのグラタン)」(1,100円)、「ラザニア」「マルゲリータ」(以上1,200円)、「ワンプレート」(1,300円)など。「冷凍ピザやスイーツなども豊富に用意し、食卓を彩るメニューを用意する」とも。
今後は、惣菜のほかにイタリアの食材なども販売するという。カルミネさんは、「70歳になっても、地域の食文化をもっと楽しくしたい気持ちは変わらない。住んでいる人が『カルミネの近くでよかった』と思えるような店にしたい」と笑顔を見せる。