
日本料理店「よつや 楓庵(かえであん)」(新宿区四谷坂町、TEL 03-3359-6445)が9月18日、四谷にリニューアルオープンした。
同店は、創業130余年の老舗そば店「楓庵」を前身に持つ。5代目店主の山田圭介さんは日本料理店などで約18年の修業を積み、「ぎんざ 一二岐」「六本木 よし澤」で料理長を務めた経歴も持つ。その後、四谷に戻り、実家のそば店を引き継いだ。「私にとって料理人を志すのは自然なことだった。楓庵という屋号をつなぎ、地元である四谷に恩返しをするためにも、気持ちを新たにリニューアルという形を取った」と話す。
席数は、カウンター8席、テーブル12席。リニューアルに伴い、店舗も全面改装した。内装には畳や石庭を取り入れ、網代天井も採用。「四谷の皆さまのおかげで、こだわりの詰まった店作りも実現した。日本の伝統を取り入れた空間からも、もてなしの心を伝えたい」とも。
提供するのは「おまかせコース」(2万2,000円)のみで、一斉スタート。山田さんが、その時使いたいと感じた食材を使い、「四季を感じる料理を追求する」という。山田さんは「今の私ができる最善を尽くす。多くの方に日本料理やそばを楽しんでもらえるよう、皆さんの記憶に残るひとときを届けたい」と話す。コースでは楓庵のそばも提供。「江戸のしょうゆを感じるそばつゆは、長い歴史の中で守り続けてきた味。かえしのしっかりした味わいが楓庵らしい」とも。
食材の選定や調理法、器選びなどのほか、料理の出し方や見せ方にも気を配る。「来店いただく一人一人に真摯(しんし)に向き合いたい。周りがあるから私と楓庵があることを忘れず、その感謝を、当店を通して伝えていければ」と思いを込める。
営業時間は18時~。日曜定休。