
神楽坂の恒例イベント「神楽坂まち飛びフェスタ2025」が10月11日から、毘沙門天(びしゃもんてん)善国寺を中心に神楽坂エリア一帯で開催される。同イベントは1999(平成11)年に始まり、今年で27回目。期間中は45の企画を予定し、伝統文化やアート、音楽など神楽坂ならではの多彩な催しが街を彩る。
今年は「芸者さんとご一緒に ざ・お座敷入門」が6年ぶりに復活。稽古場である「見番」を特別に開放し、芸者衆による踊りやお座敷遊びを体験できるという。
12日には、猫に仮装して参加者が練り歩く「化け猫フェスティバル」のほか、猫版阿波踊り「あにゃ踊り」や、富山県南砺(なんと)市の伝統的な祭り「こきりこ」の踊り手も参加する「ささら踊り」がコラボレーションし団体の垣根を越えた交流イベントを行う。最終日の11月3日12時~15時30分にはメインイベント「坂にお絵描き/お絵貼り」を実施。神楽坂通りに約700メートルのロール紙を敷き、来場者が自由に絵を描く。画家・あきやまかぜさぶろうさんによるお絵描き教室も開く(各回先着20人)。
日本舞踊や落語など、地域に根付いた伝統文化を体験できるプログラムも多数用意し、矢来能楽堂での定例公演、ストリートでの演奏や展示など、街を歩きながら文化に触れられるという。
実行委員会事務局長の藤野順子さんは「能、茶道、小唄、日本舞踊、落語、組みひもなど、神楽坂ならではの伝統文化に触れられるプログラムがさらに充実した。多様性という言葉が注目される昨今だが、神楽坂は昔から子どもからお年寄り、外国人から猫までも、誰にとっても住みやすく居心地の良い場所。実行委員会も世代を超え、多彩なメンバーが協力し合いながら準備を進めている。 伝統と歴史を大切にしつつ、常に新しい風を取り入れる神楽坂にぜひ足を運んでいただき、まちの魅力を体感していただければ」と来場を呼びかける。
11月3日まで。