
東京消防庁 麹町消防署(千代田区麹町1)は8月29日、飯田橋駅東口の商業施設やホテル、企業などが隣接するアイガーデンエア周辺で9月1日「防災の日」に先駆けた総合防災訓練を実施した。
建物9棟が隣接する同地区は、災害発生時に多くの人命危険が予想されることから、2004年に8事業所が「災害時相互応援協定」を締結し、自主的な救出救護体制を整えている。今回の訓練には協定を結んだ事業所の社員ら約100人が参加した。
消防演習では、消防ヘリコプターによる救助訓練や救助隊員によるビル屋上からの降下、はしご車による救助訓練、一斉放水などを実施。周辺では煙ハウス体験や地震体験車などの防災イベントも同時に開催され、初期消火訓練やAEDを活用した応急救護訓練、家具転倒防止器具の取り付け要領指導なども行われた。
東京消防庁は8月30日から9月5日までの防災週間期間中、都内の各消防署で140を超える防災訓練や演習、講演会などの実施を予定している。